つくり人の舞台裏
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Swirl × Swan
 






先日のブログでも紹介した、紳士靴の注文品が仕上がって参りました。















知人から頂いた2足目の注文になり、

「デザインは任せる」

と言われていたので、ある程度好きにやらせて頂きました。


紳士のドレスシューズであれば、ラテンノリの感じられる靴が好みなのですが、

やり過ぎず、控えめに、でも主張的で品の良さが香る、フレンチなスタイルが

個人的には好きだったりします。


そして、当工房のお客様に多いのが、

「コバの張り出しは少なく、スッキリとしたノーブルな表情のモノが良い」

とご要望される方が多いので、必然的にマッケイ製法を選択する事が多くなります。


当工房のスタイルとしては、ダシ縫いの手縫いであったり、ベベルドウエストといった

作りの部分のスペックを売りにするスタイルではなく、ラストのフォルムとデザイン性、

そして、そこから掛け算で構築されていく全体の雰囲気を重視しており、

あくまでデザイン先行型で、その到達点に必要な工作性を取捨選択している。

だから極端にいえば、グランドデザインを設計した段階でやむなければ、

セメンテッド(接着だけの底付け方法)でも構わないとも思っている。













































ただ、マッケイ製法だとアッパーと本底との間に立体感がなく平坦で、

感覚的な表現をすると、

「アッパーに底がノペっと貼り付いた」感じで安っぽくなり、ウェルテッド靴のような

「本底にアッパーが乗っかった」立体感に乏しい。

そこで、その立体感を出す為に、中底や本底にはちょっとした仕掛けをして、

マッケイ製法だが立体的になるように工夫を凝らしている。















































そして、マッケイ製法の特長である、軽快さやソールの返りの良さという点で

優れている半面、ソールが薄く歩行時に地面からの突き上げを感じるので、

柔らかい素材を使ったダブルソールにする事で、マッケイ製法の特長を残し

つつ衝撃を緩和している。
















































アッパーには、Swirl(スワール)と呼ばれる、二本の線がそのままトウまで落ち込んでいく

デザインを、手縫いで施している。

このデザインの良いところは、モカシンと同様に、足が細く長く見える視覚的効果があり、

ラスト自体のトウを長く伸ばさなくても、スタイリッシュに見える利点がある。

ラストの捨て寸を長くし過ぎない事で、クラシックな趣を醸し、よく街で見かけるデザインで

ありながら、イマドキ感が出ない。

量販店で売られているスワールデザインの靴は、トウを細くする為に、無理に捨て寸を伸ばし、

それが全体のバランスの破綻を招いている。























































































Making : Mckay process

MaterialFrench Box Carf  #Antique Finish



















二足目でフィッティングが向上した事もあり、デザイン同様大変喜んで下さり、

次のご注文もして頂きましたが、現状発注が山のように溜まっているので、

ちょっと気長にお待ち頂ければと・・・


ご注文ありがとうございます。
























Hand made shoe maker

[SHOE&SEWN]

tel/fax 078-881-0806

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